寿都の名産「寿かき」のご紹介

今が旬、寿都の牡蠣「寿(ことぶき)かき」

6月になりました。
牡蠣といえば全国的には秋から冬がシーズンですが、寿都の牡蠣は4月から6月が旬です。
今ではすっかり有名になった寿かきですが、実は割と新しい特産品なのです。

寿かき(ことぶきかき)の歴史

寿都町では昔からホタテの養殖が盛んでした。
殻付かきの養殖が始まったのは平成6年。
(それでももう25年以上経ったのかと思うと時の流れは速いものですね!)
当初は役所と有志の漁師たちで試行錯誤して始まりました。
宮城県から稚貝を持ってきて、なんとか身の入った牡蠣を育てることに成功するまで3年かかりました。

雪解け水の恵みで成熟する寿かき

3月になると、山の栄養をたっぷり含んだ大量の雪解け水が朱太川と尻別川の両方から寿都湾に流れ込み、そのミネラルによって牡蠣のエサとなる海中のプランクトンが増殖します。
そして毎年4月下旬には寿かきは美味しく食べられる状態になるのです。

雪解け水に含まれる山の栄養素と、豊かな水質を誇る寿都湾の海の栄養素。
これが寿かきの美味しさと栄養価の高さの理由です。

季節外れの牡蠣の美味しさ

寿かきはやや小ぶりで、どちらかというとあっさりとした味わいの牡蠣です。
牡蠣が苦手な人でも食べやすい味だと言われています。
一般的な牡蠣の旬と時期ずれていることもあり、最初はなかなか受け入れられませんでした。

しかしその美味しさと品質が徐々に知られるようになって、平成10年には寿都の「寿」という文字をつけた「寿かき」という名称が決まりました。

今では通常の牡蠣と出荷時期がずれているところが寿かきの強みになっています。

寿都町で、今まさに旬を迎えている寿かき。
よかったらご賞味ください。

小西正尚
Konishi Masanao

寿都のかき小屋「オイスター・ビレッジ」
http://yoshino-yagura.jp/oyster_hut/index.php