小西正尚の8マン(エイトマン)コレクション

こんにちは。小西正尚です。
お久しぶりのブログになってしまいました。
先月は私の昭和コレクションの中から,色々なめんこのコレクションをご紹介させていただきました。

『8マン』と『エイトマン』

『まぼろし探偵』や『月光仮面』の作者、桑田次郎氏が作画をした代表作といえばもうひとつ、『8マン(エイトマン)』があります。
8マンとエイトマン、どちらの書き方も使われますが、一般的にはエイトマンとして知られているのでしょうか?
原作の漫画版の表記は『8マン』、アニメ版の表記は『エイトマン」となります。

エイトマンのソノシート

こちらは朝日ソノラマの『8マン』のソノシートです。
ソノシートとはレコード盤の一種ですが、樹脂製のフィルムのようなペラペラとした素材のレコードでした。
当時はこういった子供向けの雑誌の付録として付いてくることが多かったです。
ソノシートには下のような冊子がセットになっていて、作品のあらすじが簡単に紹介されているような内容でした。

小西正尚所有のエイトマンのソノシート盤
小西正尚のお宝コレクション:エイトマンのソノシート
小西正尚所有のエイトマンのソノシート表紙
小西正尚所有のエイトマンのソノシート付録本
小西正尚所有のエイトマンのソノシート付録本の見開きページ
小西正尚所有のエイトマンのソノシート付録本・見開きページ

表紙の裏ページには、アニメ『エイトマン』の主題歌の歌詞が書かれています。
2005年にNTTフレッツ光のコマーシャルでSMAPが歌ったことで、エイトマンを知らなくてもこの曲は聞いたことがある方もいるかもしれません。

小西正尚所有のエイトマンのソノシートの出版情報について
小西正尚所有のエイトマンの漫画絵本・昭和39年出版

裏を見ると昭和39年6月18日発行とあります。
東京オリンピックが開催された年ですね。
もちろん今では販売されていませんし、なかなか手に入らない品なのではないでしょうか?
エイトマンの作詩が、当時大橋巨泉と並ぶMCの前田武彦と言うのも意外ですね。

平成元年に出版されたエイトマン完全版

原作の漫画『8マン』は1963年から1965年の間、週刊少年マガジンに連載されていましたが、連載中に桑田次郎が逮捕されてしまうという事件が起きたため、連載打ち切りとなってしまいました。
こうして最終回が描かれないまま20年以上が経ち、1989年に全7巻の完全版が出版されました。これには桑田次郎が新たに書き下ろした幻の最終回が収録されました。

小西正尚のエイトマングッズ:エイトマン完全版全7巻
エイトマン完全版 全7巻

これまでにないサイボーグヒーロー

それまでのヒーローといえば覆面や仮面をかぶる・着替えるなどして姿を変えて活躍するもので、特別な力を持ってはいるものの、真の姿は人間でした。
エイトマンが衝撃的だったのは、人間の頭脳を移植された戦闘用ロボット、人間ではなくサイボーグであるというところです。
そして今の時代では考えられないのが、エイトマンが強化剤を体内に取り入れる方法です。
エイトマンは体内に小型原子炉があり、それを冷却しないとメルトダウンしてしまうという設定でした。
その冷却するための強化剤というのが、見た目がタバコそっくりで、タバコ型の強化剤を吸う姿はまるで本当にタバコを吸っているようでした。
しかし、子供達に喫煙をうながす悪影響がある恐れがあるということで、アニメでは途中からタバコ型のエネルギー剤を吸うシーンはなくなってしまいました。

原子力で動くヒーローに、タバコを吸うように体内の原子炉を冷却する姿。

現代で『エイトマン』が放送されていたら、きっと各方面から様々なバッシングや批判を受けて、放送禁止になっていたかもしれませんね。

エイトマンの体内構造を表す図
エイトマンの体内構造について

小西正尚のエイトマンの思い出

当時はまだテレビも映らない時代・・・
近所に室内アンテナがある家がありました。
音は聞こえましたが、映像はザーザー砂嵐の中、所々わずかに画像がわかるような映像が映し出されるような程度でした。
それでも一目見たくて、エイトマンの放送日には幼い兄弟三人で手を繋いで夜道を歩き、そのアンテナのある家にテレビを見せてもらいに行ったものです。

現在は一家一台テレビがあるのは当然のこと、パソコンやスマホやタブレットなどを持ち歩けば、いつでもどこでも好きな映像が見られるような便利な時代になりました。
しかし、幼い頃に長い距離を歩いて見に行った映画や、ザーザー画面の合間に目を凝らして見たテレビアニメの印象は強烈で、今でも私の記憶に残っています。